打放し(打ち放し)コンクリートとは:打放し(打ち放し)コンクリートの基礎知識

打放し(打ち放し)コンクリートとは|打放し(打ち放し)コンクリート

打放し(打ち放し)コンクリートとは|打放し(打ち放し)コンクリート

打放しコンクリートは、やわらかな生コンクリートを木材で組み立てられた型枠に流し込み作ります。固まったことを確認し型枠を外すと、コンクリート面が現れます。
この固まったコンクリート面に手を加えず、打ち上がったそのままの状態の仕上げが「打放し(打ち放し)コンクリート素地仕上げ」です。

施工の難しさ
固まったコンクリートに全く手を加えない状態で美しい仕上がりを実現するには、高度な技術と細やかな現場管理が必要となります。
しかしながら、細心の注意と高度な技術を以って打放し(打ち放し)コンクリートを施工しても、様々な不具合が発生してしまうのが現実です。
また、何も手を加えていない状態のコンクリート自体は、耐久性や汚れ防止の機能は高くはありません。
このため、打ち上がったあとに最終的な仕上げ処理を施すことが必要となります。
  • 豆板(ジャンカ):コンクリート表面に砂利が露出して空洞が出来たもの。
  • 気泡(ピンホール):コンクリート表面に空気が残存したために出来た小さな穴。
  • 表層剥離(ひょうめんはくり):滑らかな表面が剥離して、ザラザラな表面となってしまったもの。
  • コールドジョイント:何回かにわけてコンクリートを流し込んだ場合、時間を大きくあけると発生。コールドジョイント部分は一般に強度が低下すると言われている。
  • 錆汁(さびじる):コンクリート打設前に 雨に降られるなどして、鉄筋が錆び、その錆が降雨の時に錆汁となって、下のコンクリートの表面に流下して表面に錆汁が染み付着した状態。