


測定結果に基づき、X=A√t式(X:中性化深さ、A:中性化速度、t:促進期間)から算出した中性化速度係数を比較すると、母体モルタルの4.6に対し塗布モルタルは3.5と低い値であった。これは、中性化の進行が母体モルタルに比べ遅いことを示すものであり、硅フッ化物主成分の中性化抑止材 NY-606コンクリート強化処理剤を塗布することにより、表層部が緻密化し、中性化の進行を抑制しているものと考えられる。この中性化抑制効果は、細孔径分布の測定結果からも裏付けされている。


凡例:○=使用、三角=状況による、×=不使用
| 層構成 | 品名 | 用途 | 使用可否 |
|---|---|---|---|
| コンクリート強化処理剤 | NY-606コンクリート表面強化処理剤 | 硅フッ化物主成分の中性化抑止材で、 中性化したコンクリートの表面を強化する |
△ |
| 下塗材 | NY-Aシーラー(10) | ピンホールへの雨水の浸透抑制(溶剤型) | いずれか○ |
| NY-Aシーラー(W) | ピンホールへの雨水の浸透抑制(水系) | ||
| NY-WEプライマー | 水性エポキシ系プライマー | ||
| 劣化部処理材 | NY-特殊防錆材(鉄筋防錆材) | 腐食した鉄筋の防錆処理材 | △ |
| NY-調合樹脂モルタル(断面修覆用) | 断面修復用に用いる無収縮モルタル | △ | |
| NY-エラスティックフィラー(ひび割れ処理用) | ひび割れUカット部に塗工するプライマー | △ | |
| NY-エラスティックモルタル(ひび割れ処理用) | ひび割れUカット部に充填する微弾性モルタル | △ | |
| ひび割れ注入用エポキシ樹脂JISA6024適合品 | 比較的幅のせまいひび割れへの注入 | △ | |
| 主材 コンクリート表面被覆材 |
NY-8000生地調整(樹脂・粉体) | 微粉タイプの不陸調整材 | △ |
| NY-8000フィラー(樹脂・粉体) | 微弾性タイプフィラー | △ | |
| 型枠模様造成 | NY-カラーコート(黒・赤・黄) | 型枠模様造成時に使用 | ○ |
| NY-生地調整材(NA,NB) | ○ | ||
| 中塗材 | NY-7090 | 変退色防止処理用 | ○ |
| 上塗材 | NY-7090トップコート | アクリル樹脂 | いずれか○ |
| NY-9090Wトップコート | アクリルシリコン樹脂 | ||
| NY-8090Wトップコート | フッ素樹脂 |


| 成分 | %(重量比) | |
|---|---|---|
| 組成 | エチレン系共重合樹脂 | <5.0 |
| アルコキシシラン | <10.0 | |
| 石油系,芳香族系炭化水素 | >85.0 | |
| 計 | 100.0 |
| 試験項目 | 試験成績 | 規格 |
|---|---|---|
| 外観 | 合格 | 無色透明液体であること |
| 容器中 | 合格 | かき混ぜた時、異物や塊が無いこと |
| 臭気 | 合格 | 石油系,芳香族系溶剤臭であること |
| 乾燥時間(h) | 合格 | 20℃で16時間以内 |
| 貯蔵性 | 異常なし | 6ヶ月 |
| 成分 | %(重量比) | ||
|---|---|---|---|
| 組成 | A液 12kg/缶 | エポキシ樹脂水性エマルジョン | 10.0〜20.0 |
| ブチルグリコールエーテル | 1.0〜5.0 | ||
| 水・その他 | 75.0〜89.0 | ||
| 計 | 100.0 | ||
| B液 3kg/缶 |
変性ポリアミンエマルジョン | 20.0〜30.0 | |
| ブチルグリコールエーテル | 1.0〜5.0 | ||
| 水・その他 | 65.0〜79.0 | ||
| 計 | 100.0 | ||
| 試験項目 | 試験成績 | 規格 | |
|---|---|---|---|
| A液 | 容器中 | 合格 | 乳白色で、異物の混入、濁り、液層の分離がないこと |
| 可使 時間 |
合格 | 20℃で使用できる時間が4時間以内 | |
| 乾燥時間(h) | 合格 | 20℃で3時間以上 | |
| 混合性 | 合格 | B液と混ぜたとき、全体が容易に一様になること | |
| 貯蔵性 | 異常なし | 6ヶ月 | |
| B液 | 容器中 | 合格 | 淡黄透明で、異物の混入、濁り、液層の分離がないこと |
| 混合性 | 合格 | A液と混ぜたとき、全体が容易に一様になること | |
| 貯蔵性 | 異常なし | 6ヶ月 | |

| 成分 | %(重量比) | |
|---|---|---|
| 組成 | アクリル樹脂エマルジョン | 78.0 |
| 添加剤 | 22.0 | |
| 計 | 100.0 |
| 試験項目 | 試験成績 | 規格 |
|---|---|---|
| 容器中 | 合格 | かき混ぜたとき異物や塊がないこと |
| 乾燥時間(h) | 合格 | 20℃で8時間以内 |
| 塗膜の外観 | 合格 | 塗面を見て平らさは良好に流れ、つぶ、しわ、ムラ、割れ、穴、剥がれがないこと |
| 付着性 | 合格 | 25/25(2mm)であること |
| 耐水性 | 合格 | 96時間浸したとき異常がないこと |
| 耐アルカリ性 | 合格 | 48時間浸したとき異常がないこと |
| 促進耐候性 | 合格 | 標準品に比べて変色の程度が大きくないこと |

| 成分 | %(重量比) | |
|---|---|---|
| 組成 | アクリル樹脂エマルジョン | 78.0 |
| 添加剤 | 22.0 | |
| 計 | 100.0 |
| 試験項目 | 試験成績 | 規格 |
|---|---|---|
| 容器中 | 合格 | かき混ぜたとき異物や塊がないこと |
| 乾燥時間(h) | 合格 | 20℃で8時間以内 |
| 塗膜の外観 | 合格 | 塗面を見て平らさは良好に流れ、つぶ、しわ、むら、われ、あな、はがれがないこと |
| 付着性 | 合格 | 25/25(2mm)であること |
| 耐水性 | 合格 | 96時間浸したとき異常がないこと |
| 耐アルカリ性 | 合格 | 48時間浸したとき異常がないこと |
| 促進耐候性 | 合格 | 標準品に比べて変色の程度が大きくないこと |
| 成分 | %(重量比) | |
|---|---|---|
| 組成 | アクリルシリコン樹脂エマルジョン | 67.0 |
| 添加剤 | 33.0 | |
| 計 | 100.0 |
| 試験項目 | 試験成績 | 規格 |
|---|---|---|
| 容器中 | 合格 | かき混ぜたとき異物や塊がないこと |
| 乾燥時間(h) | 合格 | 20℃で8時間以内 |
| 塗膜の外観 | 合格 | 塗面を見て平らさは良好に流れ、つぶ、しわ、むら、われ、あな、はがれがないこと |
| 付着性 | 合格 | 25/25(2mm)であること |
| 耐水性 | 合格 | 96時間浸したとき異常がないこと |
| 耐アルカリ性 | 合格 | 48時間浸したとき異常がないこと |
| 促進耐候性 | 合格 | 標準品に比べて変色の程度が大きくないこと |
| 成分 | %(重量比) | |
|---|---|---|
| 組成 | フッ素樹脂エマルジョン | 74.0 |
| 添加剤 | 26.0 | |
| 計 | 100.0 |
| 試験項目 | 試験成績 | 規格 |
|---|---|---|
| 容器中 | 合格 | かき混ぜたとき異物や塊がないこと |
| 乾燥時間(h) | 合格 | 20℃で8時間以内 |
| 塗膜の外観 | 合格 | 塗面を見て平らさは良好に流れ、つぶ、しわ、むら、われ、あな、はがれがないこと |
| 付着性 | 合格 | 25/25(2mm)であること |
| 耐水性 | 合格 | 96時間浸したとき異常がないこと |
| 耐アルカリ性 | 合格 | 48時間浸したとき異常がないこと |
| 促進耐候性 | 合格 | 標準品に比べて変色の程度が大きくないこと |